ゆく年度くる年度2024

これから4月中旬までバタバタすると思うので、今のうちに書いておきます。

昨年度は「私自身はと言えば、今年度はぱっとしなかったので、来年度はいい年になりますように。」と〆ましたが、今年度は挽回できたと思います。

まず今年度はAMEDの「脳神経科学統合プログラム」の個別重点課題に電通大を代表機関として採択されました。久しぶりの大型予算で、4月からポスドクを雇用して大々的に実施します。さらに、米アレン研究所と正式に共同研究契約を締結しました。ミクロスケールの大脳皮質モデルのシミュレーションを「富岳」を使って行ないます。それらの中核となるのは私達が開発しているシミュレータNeuliteで、うまく形になりそうな予感がしています。あわせて、研究室の研究方針も、脳身体から一気に脳ツインの方に重点を置くようになりました。「Spikes」の翻訳もついに日目を見ました。長かった・・・。

学生諸君の成果としては、秋良さんが無事博士号を取得します。うちから3人目の博士です。栗山さんは「富岳」の全系実行をついに実施しました。神経回路シミュレーションでの全系実行は、数年前の五十嵐さんに続いて2件目です。また今年はコロナ後初めて学生を連れて海外発表に行きました。カルチャーショックを楽しんでくれたと思います。

来年度は、今栗山さんと三橋さんがそれぞれ投稿している論文が、なんとかまとまるといいなと思っています。「富岳」全系実行の結果もうまく形にして投稿するつもりです。学生諸君には海外発表を引き続き経験させたいですし、栗山さんの博士号取得と7人いるM2の全員卒業も非常に重要です。研究室の学生数は過去最大の14人(+ポスドク)となります。

来年度もいい年になりますように。来年度もコードを書きまくります。