前期は輪講を行いますが、独特のルールがあります。

1. 回し読みはしない

通常輪講というと1冊の本を複数人で回し読みすることを指しますが、色々弊害があると思っています。

  1. 自分が読んだところは良く理解しているけど他人が読んだところはそうでもないということが往々にして起きます。
  2. 内容の理解に関して責任の所在が不明確になる可能性があります(あいつの説明が下手だったから理解できなかったとかね)。自分が理解すべき本は自分一人で読むべきです。
  3. 自分がどれくらいの量の英文を読みこなしたのかがわかりづらい。自分だけで読むならこの本のこの章とこの章を丸ごと読んだということがすぐわかるので、自分の自信にも繋がります。

そこで、研究室では各自が自分の担当の本を持ち、内容を講義するという体裁を取ります。2012年度は

  • 山崎: Theoretical Neuroscience (8,9章), Reinforcement Learning: An Introduction (3,7章)
  • 稲葉: Reinforcement Learning: An Introduction (4,6章)
  • 久保田: Self-Organizing Map (3章)

をそれぞれ読みました。2013年度は

  • 山崎: Spiking Neuron Models (2章), The NEURON Book (3,6章)
  • 稲葉: Reinforcement Learning: An Introduction (8章), 論文
  • 久保田: 論文
  • 五水井: The NEURON Book (4,7章), Introduction to Parallel Computing (8章)

をそれぞれ読みました。

2. 全訳の必要は無し

時間を取りすぎるし、翻訳の練習をしているわけではないので。日本語の微妙なニュアンスにこだわったりし始めるときりがありません。そのかわり、内容を咀嚼して講義するスタイルを取ります。

3. 説明するときは内容を勝手に足したり引いたりしない

聞いている側は本に何が書いてあるのかを細大漏らさずに知りたいので、勝手にエディットして書いてある内容を説明しなかったり、逆に書いてない内容を黙って追加してはいけません。追加するときは、本には書いてないことであることを明確にしてから追加します。

4. 英文のわからないところはすぐ質問

教科書には基本的に基礎事項しか書かれていないはずなので、普通の学生の知的レベルを考えれば、内容が理解できなかったというのは、単に英文の解析に失敗したか、途中で前後関係を見失ってしまったかの場合がほとんどだと思います。そういう表層的な問題で内容の理解にたどり着かないのはとてももったいない話なので、読んでて落ちてしまったらすぐ聞くようにしましょう。教師付学習はその場で学習するところに意味があります。

5. 量をこなす

そのかわり、読む英文の量は多いです。1人で50ページ以上読むことになります。英語が読みづらい理由の一つは単に英文を読み慣れてないだけだと思うので、経験値を上げるためそうします。前期が終わって自分が読んだページ数を見ると結構達成感がありますよ。