ゆく年度くる年度2023

今年度は、学生らが活躍した年であったと言えましょう。

まず國吉さん (M2) が脳身体シミュレーションに関する国際共著論文を執筆・出版しました。栗山さん (D2) は小脳スパイキングネットワークモデルによる強化学習で、日本神経回路学会の研究奨励賞を受賞しました。秋良さん (D2) はOIST Computational Neuroscience Course (OCNC) に倍率10倍の書類選考を通過して参加、國吉さんは理研CBSの「脳科学塾」を約1年かけて修了しました。さらに、研究室の財政事情を鑑みて、秋良さんと國吉さんはそれぞれ民間の研究助成金を獲得しました。栗山さんは自分のDC1の研究費を持っているので、来年度のDは3人とも大手を振って国際会議にいけますね。

また、卒研生が5人も入ってきて指導が手薄になりがちでしたが、学生同士で発表練習をしたり論文をチェック・改訂したりしてくれて、この手の作業は大幅に軽減しました。誤字脱字のチェックをしなくて良くなっただけでも大幅な進歩です。大変良いチームワークでしたし、このチームワークは来年度以降も継続します。5人のうち4人が大学院に進学し、加えて学外から3人入ってくるので、来年度のM1は7人です。再来年度が思いやられます。

来年度は、まず栗山さんと秋良さんの博士号取得が控えています。2人同時に博士を出すのは初めてで、大変さがわかっていませんが、粗相の無いように気を引き締めてかかりたいと思います。また、7人のM1をどうトレーニングするのかも新しい課題です。メンター制など様々な施策を試していきます。

私自身はと言えば、今年度はぱっとしなかったので、来年度はいい年になりますように。