見学と面談

研究室見学は常時受け付けています。対面でもオンラインでも。研究内容の紹介から配属の相談まで、よろずご連絡下さい。最低でも1時間、平均して1.5時間くらい使います。

卒研配属や大学院進学で山﨑研に来たい場合は、必ず事前に面談をします。面談では以下のことをします。

  • 研究内容の紹介
  • 研究室とのマッチングの検証
  • 研究テーマの大まかな方向性の合意
  • 部屋の見学 (希望があれば)

最も重要なのは2番目の「研究室とのマッチングの検証」です。一度研究室に配属されてしまうと、最低でも1年、多くの場合3年は居続けなければいけなくなります。研究に関する興味の不一致、研究室の方針や雰囲気との不一致、教員との相性の不一致があると研究室に居づらいでしょうし、そのままドロップアウトしてしまいかねません。ですので、うちに来て幸せになるかどうかを話し合います。

言い換えると、面談はうちに配属することを確約する/させる類いのものではありません。単にミスマッチがないかどうかを検証する場です。面談したからといって必ずしもうちを志望する必要はないですし、面談したからといって必ず配属できるとも限りません。

研究室というのは学内にも学外にもたくさんあります。うちに所属することがあなたにとってベストかどうかを、双方が正しく検証しなければいけません。そのための面談です。

このことは、卒研配属において特に重要です。卒研配属では面談必須ですし、第2フェーズ以降でも必ず呼び出して面談をします。あなたの方でも、配属調査期間中ではできるだけ多くの研究室を回って話を聞いて下さい。色々見て回った中でうちが一番良さそうでした、という風になっていればベストです。また、大学院に進学する場合、他大学の大学院も含めて検討します。我々のような研究をしている研究室は国内にいくつかありますし、他大学に行く方がより良いこともありますので、私としては積極的に情報を公開するようにしています。シミュレーション神経科学と小脳の理論研究に関しては、海外を含めても相当良い環境を提供していると思いますが、囲い込むようなことは一切ありません。

他大学を卒業して(卒業見込みで)大学院からうちに進学を検討している場合、受け入れ枠を設定する必要があるので、面談は5月末までに済ませてください。一つの目安は毎年5月後半に行われる大学院オープンラボです。

配属が確定した後で、実際に配属するまでに何を勉強しておけば良いか?としばしば聞かれます (殊勝な心がけで感服します) ので、次のように回答します:

  • 微積 (微分方程式を扱います・フーリエ変換も扱います)
  • 線形代数 (固有値問題を扱います)
  • プログラミング (C/C++とPythonを使います)
  • LaTeX (授業のレポートや卒論/修論/博論を書くときに使います)
  • 英語 (論文を読んだり書いたりしますし、海外での学会発表では英会話が必要です)

いずれも習得に時間がかかるものなので、配属までに使いものになるようにしておいてください。逆に、神経科学の勉強は配属してからで十分です。知識獲得だけなので。